いぼ取り地蔵(塩地蔵菩薩・慶岸寺
東京都狛江市岩戸北4丁目−15

大法輪閣発行の大法輪選書の「地蔵さま入門」の真野俊和氏執筆の異名地蔵物語に塩地蔵の記載があります。そして塩地蔵はいぼ取り地蔵とされていました。東京都の江東区の宝塔寺の塩なめ地蔵と葛飾区の極楽寺の長助塩地蔵と狛江市の慶岸寺に三体の塩地蔵があるとの記事を目にしました。宝塔寺と極楽寺はすでに訪問していましたが、慶岸寺の塩地蔵にはまだ訪問していなかったので訪れることにしました。JR静岡駅朝一番の新幹線こだまでJR小田原駅で小田急小田原線に乗り換え、慶岸寺に近い狛江市の喜多見駅に下車しました。小田急小田原線の喜多見駅の小田原寄りの道を東南方向に500mほど歩き信号機を右折すると浄土宗慶岸寺があります。慶岸寺の本堂の西側の墓地の入り口に塩地蔵菩薩がありました。慶岸寺の南方1500mのところを多摩川が流れていますので、江戸時代に塩商人が一握りの塩を奉納した塩地蔵と思われます。

塩地蔵菩薩 地蔵さんの顔の形がくずれている。
塩地蔵菩薩 地蔵さんの顔の形がくずれています。


現在は塩地蔵には塩が奉納されていませんでした。慶岸寺のご住職さんのお話では第二次世界大戦の戦前までは塩が奉納されていました。昔、塩地蔵菩薩は60世帯ほどの岩戸村にあった地蔵さんで慶岸寺に預けられたそうです。いぼ地蔵といわれていますが歯痛や頭痛にも効くといわれていたとのことです。しかしいぼ取りに現在は訪れる方が少ないそうです。塩地蔵菩薩らしく地蔵さんの顔の形がくずれていました。(2001年3月20日記)

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本尊阿弥陀如来坐像(1714年制作)
狛江市岩戸北4丁目15−8 

慶岸寺の山門 慶岸寺の本堂
慶岸寺の山門 慶岸寺の本堂


蓮門精舎旧詞という古書によると慶岸寺は1612年(慶長17年)に創建さられたとのことです。現在の本堂は昭和53年に落成されました。塩地蔵よりも子供を抱いた延命地蔵が有名で慶岸寺幼稚園に安置され園児の成長を見守っているとのことです。

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