いぼ地蔵
〜山梨県市川三郷町印沢〜


JR身延線の市川大門駅から南方約500mほどのところの高田公民館の北側にグラウンドがあります。この場所は旧高田中学校と旧高田小学校があったところで、学校のグラウンドが残っていて老人会の方がゲートボールを楽しんでいました。中学校は昭和30年に市川中学校に統合合併され、小学校は昭和41年に市川小学校に統合合併されました。

高田公民館 畑の真ん中にいぼ地蔵
高田公民館
右手の方にグラウンドがあります。
畑の真ん中にいぼ地蔵。


ゲートボールの老人会の方にいぼ地蔵の場所を教えて頂き、グラウンドの東側の住宅地の裏側の畑の真ん中にいぼ地蔵を見つけました。市川大門町教育委員会の平成5年製作の説明板によると、いぼ地蔵は一休和尚が開眼したもので1865年(元治2年)に再建されたとのことです。地蔵の顔を石でこすり、とれた石の粉をイボにつけるとイボがとれたのでいぼ地蔵といわれるようになったそうです。また「おこり病」にもご利益があったとのことです。おこりとは突然寒気が来て発熱する病気で間歇的に発熱を繰り返す病のことでマラリアに似た熱病で、わらわやみともいいました。地蔵さんが高田地区の人々に厚く信仰され石でこすられたので顔のところに穴があいてしまい、首から上の部分が無くなってしまいました。

左から2番目がいぼ地蔵 いぼ地蔵の顔を石でこすり石の粉をつける。いぼ地蔵の頭部分が無くなった。
いぼ地蔵(左から2番目)と
市川大門町教育委員会製作の説明板。
地蔵の顔を石でこすり、
石の粉をイボにつける。
いぼ地蔵の頭部分が無くなった。


いぼ地蔵の西側のお家を訪れていぼ地蔵についての取材をさせて頂きました。いぼ地蔵は今は無くなったゲンショウ寺のもので、規模が大きかったものを集めて今のようになったそうです。昭和の初期頃までは訪れる人が多かったとのことです。(2000年12月12日記)

いぼ地蔵へのアクセスGoogle Map

JRで

JR身延線の市川大門駅で下車し県道4号線を南へ500mほど歩きます。シェルのガソリンスタンド(秋山商店)で左折して2つ目の辻を左折すると右手に高田公民館があります。公民館の北側のグラウンドの東側の住宅地の裏手の畑の真ん中にいぼ地蔵があります。

マイカーで

東名高速道路清水I.Cで出て、国道1号線を東京方面に向い、興津で左折して国道52号線に入り北上します。鰍沢町(かじかざわまち)の富士橋西の交差点で右折して県道4号線に入り、富士川の富士橋を渡り、JR身延線踏切を渡り左折して北上します。シェルガソリンスタンド(秋山商店)で右折して2つ目の辻を左折すると高田公民館があります。公民館前の裏手の住宅地の後の畑の真ん中がいぼ地蔵です。中央自動車道の甲府南I.Cで出て右折して国道358号線を西へ走り、左折して国道140号線に入り市川大門町まで走ります。市川大門町高田の三郡東橋袂で左折して三郡東橋東で右折して県道4号線を南下します。シェルガソリンスタンド(秋山商店)で左折して2つ目の辻を左折すると高田公民館があります。公民館前の裏手の住宅地の後の畑の真ん中がいぼ地蔵です。

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