辻地蔵・いぼとり地蔵
浜松市南区倉松町(寿福寺近く)


 日本石仏協会会員の浜松市のYさんから倉松町の寿福寺の入口から東へ30mほどの道路南側に辻地蔵といういぼとり地蔵があることをくわしい資料とともに2009年1月13日に送って頂きました。早速訪問してみると寿福寺の入口の道を挟んで南側に倉松町健康広場があり、健康広場の駐車場の東隅に地蔵堂がありました。資料に書いてあるとうりで、地蔵堂の向って右横に松ノ木が見守るように立っていました。資料によると、現在のJAとぴあ浜松倉松集出荷場の付近に火葬場があり、そこへ通じる野辺の送り道の入口に、寿福寺の第十世住職五老峯院が地蔵菩薩を安置して死者の往生安楽を願うとともに大衆の教化をはかったとのことです。

寿福寺第十世住職が辻地蔵を建立しました。 倉松町健康広場の東隅に辻地蔵の地蔵堂
寿福寺第十世住職が辻地蔵を建立しました。 倉松町健康広場の東隅に辻地蔵の地蔵堂


最初は倉松海岸の小石を拾ってきて経文を書き地蔵様の周囲に埋めたり置いたりしたが年を経て松かさを置くようになったとのことです。いつの頃からか、いぼのできた人が一心にこの地蔵さんを拝んだところ、いぼがとれたということが人々の間に伝わりいぼとり地蔵の名で親しまれています。現在のいぼとり地蔵は昭和58年に再建された地蔵さんです。松かさを供えていぼとり祈願をする風習はそう遠くない浜松市西区神ケ谷町の洞雲寺のいぼとり地蔵愛知県豊橋市石巻本町嵯峨の春興院のいぼとり地蔵にも残っています。実際にいぼとり地蔵さんは奉納された沢山の松かさに埋まって見えました。

地蔵堂の向って右側に松の木 真正面から見たいぼとり地蔵
地蔵堂の向って右側に松の木 真正面から見たいぼとり地蔵
松かさが沢山奉納されていました。 いぼとり地蔵の拡大
松かさが沢山奉納されていました。 いぼとり地蔵の拡大
(写真撮影2009年10月11日)


辻地蔵へのアクセス→GooGleMap


ブログ「いぼとり神様・仏様」も御覧下さい。

参考サイト


浜松市公式サイト

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