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湿疹と皮膚炎は近頃は殆ど同じものとされています。
例えば脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)のことを脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)と、接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)のことを接触性湿疹(せっしょくせいしっしん)ということもあります。
皮膚の表面に刺激が加わるとまず軽いむくみを伴った赤い発疹となります。
それがぶつぶつとなり、大小の水ぶくれになったりします。
そしてさらに化膿してびらんになったりかさぶたが出来たりします。
このようなじめじめした状態の湿疹を急性湿疹(きゅうせいしっしん)といいます。
湿疹が再発を繰り返していると皮膚が乾燥し厚ぼったくなって硬くなり時にひびわれたりします。
このような状態の湿疹を慢性湿疹(まんせいしっしん)といいます。
痒疹(ようしん)という皮膚病がありますが、これも湿疹の仲間のひとつのタイプと考えてよいと思います。
急性痒疹(きゅうせいようしん)と慢性痒疹(まんせいようしん)があります。
虫刺されなどのあとに出来た慢性の痒疹を結節性痒疹(けっせつせいようしん)あるいは固定蕁麻疹(こていじんましん)といいます。
皮疹(ひしん)の形態によって全体に濔慢性に広がって見える湿疹を濔慢性湿疹(びまんせいしっしん)、斑状の湿疹を局面型湿疹(きょくめんがたしっしん)あるいは斑状湿疹(はんじょうしっしん)、角化して苔が生えたような状態の湿疹を苔癬化型湿疹(たいせんかがたしっしん)と診断名をつけることがあります。
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濔慢性湿疹
(1999・8・16撮影) |
斑状湿疹
(1999・8・16撮影) |
苔癬化型湿疹
(2000・1・12撮影 |
また年齢により成人の湿疹を湿疹、小児の湿疹を小児湿疹、乳児の湿疹を乳児湿疹といいます。
急性湿疹,慢性湿疹と同様で分類鑑別の困難の場合は便利な保険病名です。
生体を外界からの種々の刺激から守ることが皮膚の働きの一つとされています。
湿疹・皮膚炎は生体を守った結果生じたものと考えるとわかりやすいと思います。
湿疹・皮膚炎の発生には次のような生体側の状態が関係します。
身体の状態・心の状態・皮膚の状態が良いか悪いか。
アレルギー・免疫低下があるかないか。
外界からの刺激として次のようなものが考えられます。
物理的刺激:気温(暑い・寒い),湿度(からから・じめじめ),日光,風,水,摩擦,圧迫など。
化学的刺激:化学物質,動植物,鉱物,細菌,真菌,汗・皮脂・涙・唾液・糞尿など。
以下の如く呼ばれる湿疹・皮膚炎も湿疹・皮膚炎の仲間です。
接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)
脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)
異汗性湿疹(いかんせいしっしん)
手湿疹(てしっしん)
間擦疹(かんさつしん)
汗疹(かんしん)
皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)
おむつ皮膚炎(おむつひふえん)
アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)
日光皮膚炎(にっこうひふえん)
舌なめずり皮膚炎(したなめずりひふえん)
口唇炎・口角炎(こうしんえん・こうかくえん)
眼瞼炎・眼角炎(がんけんえん・がんかくえん)
鬱血性皮膚炎(うっけつせいひふえん)
自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)
貨幣状湿疹(かへいじょうしっしん)
ビダール苔癬(びだーるたいせん)
固定蕁麻疹(こていじんましん)
総じてこれらに分類・鑑別が困難なものを湿疹あるいは皮膚炎、急性湿疹あるいは慢性湿疹、小児湿疹あるいは乳児湿疹、濔慢性湿疹あるいは斑状湿疹あるいは苔癬化型湿疹、痒疹などとしています。
(1)皮膚の症状によってステロイド剤の外用薬を選択し外用します。
(2)皮膚の炎症(発赤・腫脹)が強い時にはトラネキサム酸・ハイチオール錠を内服させます。
(3)かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤あるいは抗アレルギー剤を内服させます。
(4)重症・難治の場合はステロイド剤を短期間内服させます。
(5)細菌感染のある場合は抗菌剤を外用あるいは内服させます。
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